いらっしゃいませ、『元スポーツ用品業界サラリーくま』のJUNです。
皆さんは、
「ザックに入れたものに何かのカスが付くようになった」
「ザックの内側やゴルフのキャディバックがなんかベタベタする」
といった状況に遭ったことはありませんか?
私は最近体調も回復してきたので、
”外アソビ”を増やしたく愛用しているザックの一つを引っ張り出してきたのですが・・・
あぁ~~大量のカスがポロポロと・・・
こんな時の対処法はいくつかあるのですが、
今回お話しする方法は『一番時間と手間を要する対処法!!』になります(笑)
その他に必要なものは『重曹』『お湯』『バスタブorたらい』くらいでしょうか。
これらを使った地道な洗濯作業です。
(※基本的にザックは洗濯不可アイテムのため、自己責任での対処法となりますのであしからず。。。)
よく言えば
『モノを大事に長く使っていきたい人向けの対処法』ですね。
因みにその他の対処法としては、
1.さっさと新しいのに買い替えする。
⇒必要なのはお金だけ。
2.状況には目をつむり、ビニール袋等を中に敷きその中にモノを入れて被害を最小限にする。
⇒必要なのは袋だけ。
といった方法もありますので
手間暇かけたくない人はこちらをどうぞ(苦笑)
『2.』の方法は、
通常でも”ザックの中のものを雨水から守る”為によく使われる方法です。
『ベタつく』『カスがでる』原因はポリウレタンコーティングの経年劣化です
効果的な対処法を考えるには原因の見極めが肝心!
ということで、順を追ってまずは原因のお話をします。
「対処法だけ知りたいんだけど!」
という人は次に進んじゃってください(苦笑い)
ザックに限らず、
スポーツ・アウトドアシューズ、ゴルフバック、ひいてはパソコンなど
幅広いアイテムで『PU(ポリウレタン)コーティング』という加工が使われています。
この加工をする主な目的は、
- 防水性を付加する。
- 本体を”擦れ”などによる傷から守る。
といったことが挙げられます。
ただ、
『カタチあるものは、いつかはコワレル』
からは逃れられないためこれもまた『劣化』を起こしていきます。。。
ポリウレタンは
時間、紫外線、水分など様々な要因によって劣化していきます。
『劣化』のサインとしては
- ベタつくようになった
- カスがでるようになった
- 以前に比べ色が変色している
- 匂いがするようになった
といった具合です。
技術が進歩しているので、まともに管理を行っていれば10数年目くらいから
そして”一気に全部”というより”じりじり広がっていく”
感じで劣化は進行します。
もちろん使用頻度が高く、
雨や紫外線など劣化要因にさらされる状態が多ければ多いほど
劣化は早く起こり速く進行します。
この『劣化したコーティングを剥離させる』のに
重曹を使うのがベターという訳ですね。
重曹を使ったお手入れ方法について
それではお手入れ手順についてサラッと説明していきたいと思います。
重曹、じゅうそう、ジュウソウ・・・
ウチにねぇーっすね!!苦笑
なんと、ウチに重曹はないじゃありませんか!
この為だけに買い物に出るのも面倒くさかったので
急遽ピンチヒッターのこちら⇩
「重曹+お酢」台所クリーナー・・・
前あった重曹を使い切ったとき、気になってこれに買い替えてたのを思い出しました(笑)
もちろん重曹の効果は得られますが、
お酢の強烈な香り(匂い?)ももれなくついてきました・・・
皆さんは私みたいに、ものぐさせず重曹を用意されることをおすすめします(笑)
1.重曹+お酢スプレーを吹き付け様子見
色落ちなど、予期しない状況が起きないか確認をします。
皆さんの場合は
『重曹をぬるま湯で溶かしたもの』で試してみてください。
2.ブラシやスポンジで擦ってみる
色落ちなどの問題は無い様なので、
使い古しの歯ブラシやスポンジを使って擦ってみると・・・
なんか垢すりしてるような状態になります(苦笑)
間違いなく劣化してますね。。。
因みに指でやろうとすると、
「指紋が消えてしまうんじゃないか!?」ってくらい擦らなくてはいけなくなるので
消したい人?はお試しあれ(失笑)
3.バスタブorドレッサーにお湯を張り、重曹を加えて浸け置く
本格的な作業に入るためにバスタブorドレッサーに移動します。
私はザックのサイズ的な面と、後始末の面でバスタブにしてます。
ザックが浸かるくらいの湯を張り、重曹を溶かします。
一般的には『お湯:100mlに対して、重曹:小さじ1(5g)』が適量と言われています。
ザックはコーティングある内側が外側に向くように
ファスナーを全開封&内外ひっくり返して浸けます。
ちょっと休憩!
しばしの間、浸けときます・・・
4.ブラシやスポンジで擦る。もしくは揉み洗いをする
ここが一番メインとなるのですが、
あまりのエグさに画像はちょっと控えますね・・・笑
言葉で表すと、
ドロ水のような茶色の水面に
ザックと共に先程の”垢のようなもの”と”黒いカス(自分の場合)”が無数に浮かんでいる・・・
といった感じです。
そんな中、ブラシ(使用済み歯ブラシ)でザックの端々までひたすら擦ります。
程よいブラシやスポンジが無ければ、生地同士を擦り合わせて揉み洗いとしてみましょう。
5.状況に応じて『3.』と『4.』を繰り返す
ザックの造りが2部屋以上でそれぞれコーティングされていたり、
劣化状態が酷過ぎて一度では落としきれない。
という場合もありますので状況に応じて『浸ける』『擦る』を繰り返します。
私のように
”お湯の色が人に見せられないくらいヤバい”
場合はお湯と重曹を入れ替えた方がいいですね・・・
6.よくすすぎ、水気を切る
ビフォア・アフターな画像です(笑)☝
劣化したPUコーティングが剥がれると画像のように
- 黒い部分⇒生地の凹凸がはっきりわかる。
- 青い部分⇒生地の色が鮮明になる。
といった風に視覚的にも確認できますので、
『まだべたついてるか?』という感触と合わせて目安にして
OKなようでしたら、すすぎに入りましょう。
劣化が進行していない場合は剥がれない可能性があります。
その場合は無理に剥がさず、そのままで大丈夫です。
すすぎのポイントは衣類の洗濯と同じで
洗剤(⇒重曹)が残らない様にジャブジャブすすぐことです。
7.形が崩れないよう止めて陰干しする
水が滴らないくらい水気を切れたら、陰干しに入ります。
ザックの形を整えたら、
『クリップがたくさん付いた物干しハンガー』か
『平干し出来そうなネットの類』を使って
干している間に形が崩れないように注意をはらいます。
8.防水(撥水)スプレーやコーティング剤を塗りなおし防水性を高める
ここは防水性を気にされる方の工程になります。
PUコーティングを剥がしたことによって、
防水性の効果は無くなっていますのでこれを補う作業ですね。
作業が面倒くさいなと思う場合は、
ザックに入れるものを防水性のある袋で包んで保護したり
『パッキング』で防水性を補うという手段もあります。
自分で塗り直しをする場合の選択肢は主に2つあります。
a.防水性重視で”シリコンシーラント等のコーティング剤”を用いる。
b.作業の手軽さ重視で”防水(撥水)液・スプレー”を用いる。
a.シリコンシーラント等のコーティング剤
希釈したり、平らに伸ばしたり、重ね塗りしたり・・・とにかく手間暇かかるっすね。
間違いなく目に見える効果を感じれるはずです。
b.防水(撥水)液・スプレー
全体にまんべんなく吹き付ける(or塗る)だけのカンタンなお仕事!?
万能系やテント向けなど数種類ありますが、目に見えて違いが分かる効果とは言いづらく
『何も塗らないよりは塗った方がいい』といったレベル。
(おまけ)応用編でノートPCをリフレッシュ
☝『アフター(左)⇐ビフォア(右)な画像』
冒頭でも少し触れましたが、
ポリウレタン自体やそのコーティングはザックに限らず”ゴルフのキャディバック”、”シューズ”、ひいてはPC(稀かも)など様々なアイテムに使われてたりします。
私はノートPCで応用してみましたが、べたつきが無くなり見た目もキレイになりました!
ポリウレタンコーティング剥がしは
『自分が長く気持ちよく使うため』
もしくは人によって
『中古買取で買い取り価格が少しでも高くなるように』
『譲渡する際に気持ちよく受け取ってもらえるように』
といったリユースのためにも使える手入れ方法ではないかと思います。
まとめ
- ザックがべたつく、粉が吹いたようにカスが出る時の原因は『PU(ポリウレタン)コーティング加工の劣化』が主要因です。
- 加工が劣化したザックの対応方法は主に3つ。
1.さっさと新しいのに買い替えする。
2.状況には目をつむり、ビニール袋等を中に敷きその中にモノを入れて被害を最小限にする。
3.重曹と手間暇を用いてザックのメンテナンスを行う。
- メンテナンスを行う場合にはバスタブorドレッサーで作業を行うのが吉。
- コーティングが劣化してない(剥がれにくい)ところは無理に剥がさなくてもOK。
- ザック以外でもPUコーティングされているものは多くあり、応用が可能です。
今回はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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